5.14. コードリスト¶
Caution
本バージョンの内容は既に古くなっています。最新のガイドラインはこちらからご参照ください。
目次
5.14.1. Overview¶
- xmlファイルやDBに定義されたコードリストをアプリケーション起動時に読み込みキャッシュする機能
- JSPやJavaクラスからコードリストを参照する機能
- コードリストを用いて入力チェックするを行う機能
- コードリストの国際化対応
- キャッシュされたコードリストのリロード
Note
標準でリロードが可能なのは、DBに定義されたコードリストを使用する場合のみである。
種類 | 内容 | Reloadable |
---|---|---|
org.terasoluna.gfw.common.codelist.SimpleMapCodeList |
xmlファイルに直接記述した内容を使用する。 | NO |
org.terasoluna.gfw.common.codelist.NumberRangeCodeList |
数値の範囲のリストを作成する際に使用する。 | NO |
org.terasoluna.gfw.common.codelist.JdbcCodeList |
DBから対象のコードをSQLで取得して使用する。 | YES |
org.terasoluna.gfw.common.codelist.i18n.SimpleI18nCodeList |
java.util.Localeに応じたコードリストを使用する。 | NO |
上記コードリストのインターフェースについて、共通ライブラリに org.terasoluna.gfw.common.codelist.CodeList
を提供している。
共通ライブラリで提供しているコードリストのクラス図構成を以下に示す。
5.14.2. How to use¶
5.14.2.1. SimpleMapCodeListの使用方法¶
org.terasoluna.gfw.common.codelist.SimpleMapCodeList
とは、xmlファイルに定義した- SimpleMapCodeListのイメージ
5.14.2.1.1. コードリスト設定例¶
bean定義ファイルは、コードリスト用に作成することを推奨する。
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CL_ORDERSTATUS" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.SimpleMapCodeList"> <!-- (1) -->
<property name="map">
<util:map>
<entry key="1" value="Received" /> <!-- (2) -->
<entry key="2" value="Sent" />
<entry key="3" value="Cancelled" />
</util:map>
</property>
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
SimpleMapCodeListクラスをbean定義する。
beanIDは、後述する
org.terasoluna.gfw.web.codelist.CodeListInterceptor のIDパターンに合致する名称にすること。 |
(2)
|
Mapの Key、Valueを定義する。
map-class属性を省略した場合、
java.util.LinkedHashMap で登録されるため、上記例では、「名前と値」が、登録順にMapへ保持される。 |
- xxx-domain.xml
<import resource="classpath:META-INF/spring/projectName-codelist.xml" /> <!-- (1) -->
<context:component-scan base-package="com.example.domain" />
<!-- omitted -->
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
コードリスト用bean定義ファイルをimportする。
component-scanしている間にimport先の情報が必要な場合があるため、
importは
<context:component-scan base-package="com.example.domain" /> より上で設定する必要がある。 |
5.14.2.1.2. JSPでのコードリスト使用¶
bean定義ファイル
- spring-mvc.xml
<mvc:interceptors>
<mvc:interceptor>
<mvc:mapping path="/**" /> <!-- (1) -->
<bean
class="org.terasoluna.gfw.web.codelist.CodeListInterceptor"> <!-- (2) -->
<property name="codeListIdPattern" value="CL_.+" /> <!-- (3) -->
</bean>
</mvc:interceptor>
<!-- omitted -->
</mvc:interceptors>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
適用対象のパスを設定する。
|
(2)
|
CodeListInterceptor クラスをbean定義する。
|
(3)
|
自動でリクエストスコープに設定するコードリストのbeanIDのパターンを設定する。
パターンには
java.util.regex.Pattern で使用する正規表現を設定すること。上記例では、idが”CL_XXX”形式で定義されているデータのみを対象とする。その場合、idが”CL_”で始まらないbean定義は取り込まれない。
“CL_”で定義したbeanIDは、リクエストスコープに設定されるため、JSPで使用可能となる。
|
jspの実装例
<form:select path="orderStatus">
<form:option value="" label="--Select--" /> <!-- (1) -->
<form:options items="${CL_ORDERSTATUS}" /> <!-- (2) -->
</form:select>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
セレクトボックスの先頭にダミーの値を設定する場合、valueに空文字を指定すること。
|
(2)
|
コードリストを定義したbeanIDを指定する。
|
出力HTML
<select id="orderStatus" name="orderStatus">
<option value="">"--Select--</option>
<option value="1">Received</option>
<option value="2">Sent</option>
<option value="3">Cancelled</option>
</select>
出力画面
5.14.2.1.3. Javaクラスでのコードリスト使用¶
javax.inject.Inject
アノテーションと、javax.inject.Named
アノテーションを設定してコードリストをインジェクションする。@Named
にコードリスト名を指定する。import javax.inject.Named;
import org.terasoluna.fw.common.codelist.CodeList;
public class CodeListController {
@Inject
@Named("CL_ORDERSTATUS")
protected CodeList orderStatusCodeList; // (1)
public boolean existOrderStatus(String target) {
return orderStatusCodeList.asMap().containsKey(target); // (2)
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
beanIDが、”CL_ORDERSTATUS”であるコードリストをインジェクションする。
|
(2)
|
CodeList#asMapメソッドでコードリストを
java.util.Map 形式で取得する。 |
5.14.2.2. NumberRangeCodeListの使用方法¶
org.terasoluna.gfw.common.codelist.NumberRangeCodeList
とは、- NumberRangeCodeListのイメージ
Tip
NumberRangeCodeListはアラビア数字のみ対応しており、漢数字やローマ数字には対応していない。 漢数字やローマ数字を表示したい場合はJdbcCodeList、SimpleMapCodeListに定義することで対応可能である。
NumberRangeCodeListには、以下の特徴がある。
- 増加分(減少分)はintervalを設定することで変更できる。
- Fromの値をToの値より小さくする場合、昇順にinterval分増加した値をFrom~Toの範囲分リストにする。
- Toの値をFromの値より小さくする場合、降順にinterval分減少した値をTo~Fromの範囲分リストにする。
5.14.2.2.1. コードリスト設定例¶
Fromの値をToの値より小さくする(From < To)場合の実装例を、以下に示す。
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CL_MONTH"
class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.NumberRangeCodeList"> <!-- (1) -->
<property name="from" value="1" /> <!-- (2) -->
<property name="to" value="12" /> <!-- (3) -->
<property name="valueFormat" value="%d" /> <!-- (4) -->
<property name="labelFormat" value="%02d" /> <!-- (5) -->
<property name="interval" value="1" /> <!-- (6) -->
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
NumberRangeCodeListをbean定義する。
|
(2)
|
範囲開始の値を指定する。省略した場合、”0”が設定される。
|
(3)
|
範囲終了の値を設定する。指定必須。
|
(4)
|
Mapに設定されるkeyのフォーマット形式を設定する。フォーマット形式は
java.lang.String.format の形式が使用される。省略した場合、”%s”が設定される。
|
(5)
|
Mapに設定されるvalueのフォーマット形式を設定する。フォーマット形式は
java.lang.String.format の形式が使用される。省略した場合、”%s”が設定される。
|
(6)
|
増加する値を設定する。省略した場合、”1”が設定される。
|
5.14.2.2.2. JSPでのコードリスト使用¶
jspの実装例
<form:select path="depMonth" items="${CL_MONTH}" />
出力HTML
<select id="depMonth" name="depMonth">
<option value="1">01</option>
<option value="2">02</option>
<option value="3">03</option>
<option value="4">04</option>
<option value="5">05</option>
<option value="6">06</option>
<option value="7">07</option>
<option value="8">08</option>
<option value="9">09</option>
<option value="10">10</option>
<option value="11">11</option>
<option value="12">12</option>
</select>
出力画面
次に、Toの値をFromの値より小さくする(To < From)場合の実装例を、以下に示す。
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CL_BIRTH_YEAR"
class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.NumberRangeCodeList">
<property name="from" value="2013" /> <!-- (1) -->
<property name="to" value="2000" /> <!-- (2) -->
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
範囲開始の値を指定する。name属性”to”のvalue属性の値より大きい値を指定する。
この指定によって、interval分減少した値を、To~Fromの範囲分のリストとして、降順に表示する。
intervalは設定していないため、デフォルトの値1が適用される。
|
(2)
|
範囲終了の値を設定する。
本例では、2000を指定することにより、リストには2013~2000までの範囲で1ずつ減少して格納される。
|
jspの実装例
<form:select path="depYear" items="${CL_Year}" />
出力HTML
<select id="depYear" name="depYear">
<option value="2013">2013</option>
<option value="2012">2012</option>
<option value="2011">2011</option>
<option value="2010">2010</option>
<option value="2009">2009</option>
<option value="2008">2008</option>
<option value="2007">2007</option>
<option value="2006">2006</option>
<option value="2005">2005</option>
<option value="2004">2004</option>
<option value="2003">2003</option>
<option value="2002">2002</option>
<option value="2001">2001</option>
<option value="2000">2000</option>
</select>
出力画面
次に、interval値を設定する場合の実装例を、以下に示す。
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CL_WEEK"
class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.NumberRangeCodeList">
<property name="from" value="1" />
<property name="to" value="31" />
<property name="valueFormat" value="%d" />
<property name="labelFormat" value="%02d" />
<property name="interval" value="7" /> <!-- (1) -->
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
増加(減少)値を指定する。この指定によって、interval分増加した値を、From~Toの範囲分のリストとして、昇順に表示する。
また、intervalの値が範囲を超えた場合は出力されない。
上記の例だと、リストには1,8,15,22,29が格納される。(36は範囲(1~31)を超えている為、出力されない)
|
jspの実装例
<form:select path="depWeek" items="${CL_WEEK}" />
出力HTML
<select id="depWeek" name="depWeek">
<option value="1">01</option>
<option value="8">08</option>
<option value="15">15</option>
<option value="22">22</option>
<option value="29">29</option>
</select>
出力画面
5.14.2.3. JdbcCodeListの使用方法¶
org.terasoluna.gfw.common.codelist.JdbcCodeList
とは、アプリケーション起動時にDBから値を取得し、- JdbcCodeListのイメージ
5.14.2.3.1. コードリスト設定例¶
テーブル定義(authority)
authority_id | authority_name |
---|---|
01
|
STAFF_MANAGEMENT
|
02
|
MASTER_MANAGEMENT
|
03
|
STOCK_MANAGEMENT
|
04
|
ORDER_MANAGEMENT
|
05
|
SHOW_SHOPPING_CENTER
|
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CL_AUTHORITIES" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.JdbcCodeList"> <!-- (1) -->
<property name="dataSource" ref="dataSource" />
<property name="querySql"
value="SELECT authority_id, authority_name FROM authority ORDER BY authority_id" /> <!-- (2) -->
<property name="valueColumn" value="authority_id" /> <!-- (3) -->
<property name="labelColumn" value="authority_name" /> <!-- (4) -->
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
JdbcCodeListクラスをbean定義する。
|
(2)
|
querySqlプロパティに取得するSQLを記述する。その際、 必ず「ORDER BY」を指定し、順序を確定させること。
「ORDER BY」を指定しないと、取得する度に順序が変わってしまう。
|
(3)
|
valueColumnプロパティに、MapのKeyに該当する値を設定する。この例ではauthority_idを設定している。
|
(4)
|
labelColumnプロパティに、MapのValueに該当する値を設定する。この例ではauthority_nameを設定している。
|
5.14.2.3.2. JSPでのコードリスト使用¶
jspの実装例
<form:checkboxes items="${CL_AUTHORITIES}"/>
出力HTML
<span>
<input id="authorities1" name="authorities" type="checkbox" value="01"/>
<label for="authorities1">STAFF_MANAGEMENT</label>
</span>
<span>
<input id="authorities2" name="authorities" type="checkbox" value="02"/>
<label for="authorities2">MASTER_MANAGEMENT</label>
</span>
<span>
<input id="authorities3" name="authorities" type="checkbox" value="03"/>
<label for="authorities3">STOCK_MANAGEMENT</label>
</span>
<span>
<input id="authorities4" name="authorities" type="checkbox" value="04"/>
<label for="authorities4">ORDER_MANAGEMENT</label>
</span>
<span>
<input id="authorities5" name="authorities" type="checkbox" value="05"/>
<label for="authorities5">SHOW_SHOPPING_CENTER</label>
</span>
出力画面
5.14.2.4. コードリストを用いたコード値の入力チェック¶
org.terasoluna.gfw.common.codelist.ExistInCodeList
を提供している。5.14.2.4.1. @ExistInCodeList の設定例¶
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CD_GENDER" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.SimpleMapCodeList">
<property name="map">
<map>
<entry key="M" value="Male" />
<entry key="F" value="Female" />
</map>
</property>
</bean>
Formオブジェクト
public class Person {
@ExistInCodeList(codeListId = "CD_GENDER") // (1)
private String gender;
// getter and setter omitted
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
入力チェックを行いたいフィールドに対して、
@ExistInCodeList アノテーションを設定し、codeListIdにチェック元となる、コードリストを指定する。
|
上記の結果、 gender
にM、F以外の文字が格納されている場合、エラーになる。
Tip
@ExistInCodeList
の入力チェックでサポートしている型は、String
またはCharacter
のみである。 そのため、@ExistInCodeList
をつけるフィールドは意味的に整数型であっても、Stringで定義する必要がある。(年・月・日等)
5.14.2.5. SimpleI18nCodeListの使用方法¶
org.terasoluna.gfw.common.codelist.i18n.SimpleI18nCodeList
は、国際化に対応しているコードリストである。- SimpleI18nCodeListのイメージ
5.14.2.5.1. コードリスト設定例¶
SimpleI18nCodeList
は行がLocal
、列がコード値、セルの内容がラベルである2次元のテーブルをイメージすると理解しやすい。
row=Locale,column=Code | 0 | 10000 | 20000 | 30000 | 40000 | 50000 |
---|---|---|---|---|---|---|
en | unlimited | Less than $10,000 | Less than $20,000 | Less than $30,000 | Less than $40,000 | Less than $50,000 |
ja | 上限なし | 10,000円以下 | 20,000円以下 | 30,000円以下 | 40,000円以下 | 50,000円以下 |
SimpleI18nCodeList
は3つの設定方法を用意している。- 行単位でLocal毎の
CodeList
を設定する - 行単位でLocal毎の
java.util.Map
(key=コード値, value=ラベル)を設定する - 列単位でコード値毎の
java.util.Map
(key=Locale, value=ラベル)を設定する
CodeList
を設定する」方法でコードリストを設定することを推奨する。CodeList
を設定する方法について説明する。Bean定義ファイル(xxx-codelist.xml)
<bean id="CL_I18N_PRICE" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.i18n.SimpleI18nCodeList"> <property name="rowsByCodeList"> <!-- (1) --> <util:map> <entry key="en" value-ref="CL_PRICE_EN" /> <entry key="ja" value-ref="CL_PRICE_JA" /> </util:map> </property> </bean>
項番 説明 (1)rowsByCodeListプロパティにkeyがjava.lang.Locale
のMapを設定する。Mapには、keyにロケール、value-refにロケールに対応したコードリストクラスの参照先を指定する。Mapのvalueは各ロケールに対応したコードリストクラスを参照する。value-refのコードリストクラスについては、SimpleMapCodeList
やJdbcCodeList
の2通りでコードリストを定義することができる。Locale毎に
SimpleMapCodeList
を用意する場合のBean定義ファイル(xxx-codelist.xml)<bean id="CL_I18N_PRICE" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.i18n.SimpleI18nCodeList"> <property name="rowsByCodeList"> <util:map> <entry key="en" value-ref="CL_PRICE_EN" /> <entry key="ja" value-ref="CL_PRICE_JA" /> </util:map> </property> </bean> <bean id="CL_PRICE_EN" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.SimpleMapCodeList"> <!-- (1) --> <property name="map"> <util:map> <entry key="0" value="unlimited" /> <entry key="10000" value="Less than $10,000" /> <entry key="20000" value="Less than $20,000" /> <entry key="30000" value="Less than $30,000" /> <entry key="40000" value="Less than $40,000" /> <entry key="50000" value="Less than $50,000" /> </util:map> </property> </bean> <bean id="CL_PRICE_JA" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.SimpleMapCodeList"> <!-- (2) --> <property name="map"> <util:map> <entry key="0" value="上限なし" /> <entry key="10000" value="10,000円以下" /> <entry key="20000" value="20,000円以下" /> <entry key="30000" value="30,000円以下" /> <entry key="40000" value="40,000円以下" /> <entry key="50000" value="50,000円以下" /> </util:map> </property> </bean>
項番 説明 (1)ロケールが”en”であるbean定義CL_PRICE_EN
について、コードリストクラスをSimpleMapCodeList
で設定している。(2)ロケールが”ja”であるbean定義CL_PRICE_JA
について、コードリストクラスをSimpleMapCodeList
で設定している。Locale毎に
JdbcCodeList
を用意する場合のBean定義ファイル(xxx-codelist.xml)<bean id="CL_I18N_PRICE" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.i18n.SimpleI18nCodeList"> <property name="rowsByCodeList"> <util:map> <entry key="en" value-ref="CL_PRICE_EN" /> <entry key="ja" value-ref="CL_PRICE_JA" /> </util:map> </property> </bean> <bean id="CL_PRICE_EN" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.JdbcCodeList"> <!-- (1) --> <property name="dataSource" ref="dataSource" /> <property name="querySql" value="SELECT code, label FROM price WHERE locale = 'en' ORDER BY code" /> <property name="valueColumn" value="code" /> <property name="labelColumn" value="label" /> </bean> <bean id="CL_PRICE_JA" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.JdbcCodeList"> <!-- (2) --> <property name="dataSource" ref="dataSource" /> <property name="querySql" value="SELECT code, label FROM price WHERE locale = 'ja' ORDER BY code" /> <property name="valueColumn" value="code" /> <property name="labelColumn" value="label" /> </bean>
項番 説明 (1)ロケールが”en”であるbean定義CL_PRICE_EN
について、コードリストクラスをJdbcCodeList
で設定している。(2)ロケールが”ja”であるbean定義CL_PRICE_JA
について、コードリストクラスをJdbcCodeList
で設定している。テーブル定義(priceテーブル)には以下のデータを投入する。
locale code label en0unlimiteden10000Less than $10,000en20000Less than $20,000en30000Less than $30,000en40000Less than $40,000en50000Less than $50,000ja0上限なしja1000010,000円以下ja2000020,000円以下ja3000030,000円以下ja4000040,000円以下ja5000050,000円以下Warning
現時点で
SimpleI18nCodeList
はreloadableに対応していない。SimpleI18nCodeList
が参照しているJdbcCodeList
(reloadableなCodeList)をリロードしても、SimpleI18nCodeList
には反映されないことに注意。 もし、reloadableに対応したい場合は独自実装する必要がある。 実装方法については、 コードリストを独自カスタマイズする方法 を参照されたい。
5.14.2.5.2. JSPでのコードリスト使用¶
bean定義ファイル
- spring-mvc.xml
<mvc:interceptors>
<mvc:interceptor>
<mvc:mapping path="/**" />
<bean
class="org.terasoluna.gfw.web.codelist.CodeListInterceptor">
<property name="codeListIdPattern" value="CL_.+" />
<property name="fallbackTo" value="en" /> <!-- (1) -->
</bean>
</mvc:interceptor>
<!-- omitted -->
</mvc:interceptors>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
リクエストのロケールがコードリスト定義されていなかった場合、
fallbackToプロパティに設定されたロケールでコードリストを取得する。
fallbackToプロパティが設定されていない場合、JVMのデフォルトロケールがfallbackToプロパティとして使用される。
fallbackToプロパティに設定されたロケールでも、コードリストが取得されない場合、WARNログを出力し、空のMapを返却する。
|
jspの実装例
<form:select path="basePrice" items="${CL_I18N_PRICE}" />
出力HTML lang=en
<select id="basePrice" name="basePrice">
<option value="0">unlimited</option>
<option value="1">Less than $10,000</option>
<option value="2">Less than $20,000</option>
<option value="3">Less than $30,000</option>
<option value="4">Less than $40,000</option>
<option value="5">Less than $50,000</option>
</select>
出力HTML lang=ja
<select id="basePrice" name="basePrice">
<option value="0">上限なし</option>
<option value="1">10,000円以下</option>
<option value="2">20,000円以下</option>
<option value="3">30,000円以下</option>
<option value="4">40,000円以下</option>
<option value="5">50,000円以下</option>
</select>
出力画面 lang=en
出力画面 lang=ja
5.14.2.5.3. Javaクラスでのコードリスト使用¶
public class CodeListController {
@Inject
@Named("CL_I18N_PRICE")
protected I18nCodeList priceCodeList;
private String getPriceMessage(String targetPrice, Locale locale) {
return priceCodeList.asMap(locale).get(targetPrice); // (1)
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
I18nCodeList#asMap(Locale)で対応したロケールのMapを取得することができる。
|
5.14.3. How to extend¶
5.14.3.1. JdbcCodeListの読み込む件数が大きい場合¶
org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate
のfetchSizeを設定する必要がある。bean定義ファイル
- xxx-infra.xml
<bean id="jdbcTemplateForCodeList" class="org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate" > <!-- (1) -->
<property name="dataSource" ref="dataSource" />
<property name="fetchSize" value="1000" /> <!-- (2) -->
</bean>
<bean id="AbstractJdbcCodeList"
class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.JdbcCodeList" abstract="true"> <!-- (3) -->
<property name="jdbcTemplate" ref="jdbcTemplateForCodeList" /> <!-- (4) -->
</bean>
<bean id="CL_AUTHORITIES" parent="AbstractJdbcCodeList" ><!-- (5) -->
<property name="querySql"
value="SELECT authority_id, authority_name FROM authority ORDER BY authority_id" />
<property name="valueColumn" value="authority_id" />
<property name="labelColumn" value="authority_name" />
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate クラスをbean定義する。独自にfetchSizeを設定するために必要となる。
|
(2)
|
fetchSizeを設定する。適切な値を設定すること。
|
(3)
|
JdbcCodeListの共通bean定義。
他のJdbcCodeListの共通部分を設定している。そのため、基本JdbcCodeListのbean定義はこのbean定義を親クラスに設定する。
abstract属性をtrueにすることで、このbeanはインスタンス化されない。
|
(4)
|
(1)で設定したjdbcTemplateを設定。
fetchSizeを設定したJdbcTemplateを、JdbcCodeListに格納している。
|
(5)
|
JdbcCodeListのbean定義。
parent属性を(3)のbean定義を親クラスとして設定することで、fetchSizeを設定したJdbcCodeListが設定される。
このbean定義では、クエリに関する設定のみを行い、必要なCodeList分作成する。
|
5.14.3.2. コードリストをリロードする場合¶
org.terasoluna.gfw.common.codelist.ReloadableCodeList
インタフェースを用意している。- Task Schedulerで実現する方法
- Controller(Service)クラスでrefreshメソッドを呼び出す方法
Note
ReloadableCodeListインターフェースを実装しているコードリストについては、 コードリスト種類一覧 を参照されたい。
5.14.3.2.1. Task Schedulerで実現する方法¶
Task Schedulerの設定例について、以下に示す。
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<task:scheduler id="taskScheduler" pool-size="10"/> <!-- (1) -->
<task:scheduled-tasks scheduler="taskScheduler"> <!-- (2) -->
<task:scheduled ref="CL_AUTHORITIES" method="refresh" cron="${cron.codelist.refreshTime}"/> <!-- (3) -->
</task:scheduled-tasks>
<bean id="CL_AUTHORITIES" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.JdbcCodeList">
<property name="dataSource" ref="dataSource" />
<property name="querySql"
value="SELECT authority_id, authority_name FROM authority ORDER BY authority_id" />
<property name="valueColumn" value="authority_id" />
<property name="labelColumn" value="authority_name" />
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
<task:scheduler> の要素を定義する、pool-size属性にスレッドのプールサイズを指定する。pool-size属性を指定しない場合、”1” が設定される。
|
(2)
|
<task:scheduled-tasks> の要素を定義し、scheduler属性に、 <task:scheduler> のIDを設定する。 |
(3)
|
<task:scheduled> 要素を定義する。method属性に、refreshメソッドを指定する。cron属性に、
org.springframework.scheduling.support.CronSequenceGenerator でサポートされた形式で記述すること。cron属性は開発環境、商用環境など環境によってリロードするタイミングが変わることが想定されるため、プロパティファイルや、環境変数等から取得することを推奨する。
cron属性の設定例
「秒 分 時 月 年 曜日」で指定する。
毎秒実行 「* * * * * *」
毎時実行 「0 0 * * * *」
平日の9-17時の毎時実行 「0 0 9-17 * * MON-FRI」
詳細はJavaDocを参照されたい。
|
5.14.3.2.2. Controller(Service)クラスでrefreshメソッドを呼び出す方法¶
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CL_AUTHORITIES" class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.JdbcCodeList">
<property name="dataSource" ref="dataSource" />
<property name="querySql"
value="SELECT authority_id, authority_name FROM authority ORDER BY authority_id" />
<property name="valueColumn" value="authority_id" />
<property name="labelColumn" value="authority_name" />
</bean>
Controllerクラス
@Controller
@RequestMapping(value = "codelist")
public class CodeListContoller {
@Inject
protected CodeListService codeListService; // (1)
@RequestMapping(method = RequestMethod.GET, params = "refresh")
public String refreshJdbcCodeList() {
codeListService.refresh(); // (2)
return "codelist/jdbcCodeList";
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
ReloadableCodeListクラスのrefreshメソッドを実行するServiceクラスをインジェクションする。
|
(2)
|
ReloadableCodeListクラスのrefreshメソッドを実行するServiceクラスのrefreshメソッドを実行する。
|
Serviceクラス
以下は実装クラスのみ記述し、インターフェースクラスは省略。
@Service
public class CodeListServiceImpl implements CodeListService { // (1)
@Inject
@Named(value = "CL_AUTHORITIES") // (2)
protected ReloadableCodeList codeListItem; // (3)
@Override
public void refresh() { // (4)
codeListItem.refresh(); // (5)
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
実装クラス
CodeListServiceImpl は、インターフェース CodeListService を実装する。 |
(2)
|
コードリストをインジェクションするとき、
@Named で、該当するコードリストを指定する。value属性に取得したいbeanのIDを指定すること。
Bean定義ファイルに定義されているbeanタグのID属性”CL_AUTHORITIES”のコードリストがインジェクションされる。
|
(3)
|
フィールドの型にReloadableCodeListインターフェースを定義すること。
(1)で取得したBeanはReloadableCodeListインターフェースを実装していること。
|
(4)
|
Serviceクラスで定義したrefreshメソッド。
Controllerクラスから呼び出されている。
|
(5)
|
ReloadableCodeListインターフェースを実装したコードリストのrefreshメソッド。
refreshメソッドを実行することで、コードリストが更新される。
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5.14.3.3. コードリストを独自カスタマイズする方法¶
項番 | Reloadable | 継承するクラス | 実装箇所 |
---|---|---|---|
(1)
|
不要
|
org.terasoluna.gfw.common.codelist.AbstractCodeList |
asMap をオーバライド |
(2)
|
必要
|
org.terasoluna.gfw.common.codelist.AbstractReloadableCodeList |
retrieveMap をオーバライド |
org.terasoluna.gfw.common.codelist.CodeList
、 org.terasoluna.gfw.common.codelist.ReloadableCodeList
インターフェースを直接実装しても実現はできるが、共通ライブラリで提供されている抽象クラスを拡張することで、最低限の実装で済む。コードリストクラス
@Component("CL_YEAR") // (1)
public class DepYearCodeList extends AbstractCodeList { // (2)
@Inject
protected DateFactory dateFactory; // (3)
@Override
public Map<String, String> asMap() { // (4)
DateTime dateTime = dateFactory.newDateTime();
DateTime nextYearDateTime = dateTime.plusYears(1);
Map<String, String> depYearMap = new LinkedHashMap<String, String>();
String thisYear = dateTime.toString("Y");
String nextYear = nextYearDateTime.toString("Y");
depYearMap.put(thisYear, thisYear);
depYearMap.put(nextYear, nextYear);
return Collections.unmodifiableMap(depYearMap);
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
@Component で、コードリストをコンポーネント登録する。Valueに
"CL_YEAR" を指定することで、bean定義で設定したコードリストインターセプトによりコードリストをコンポーネント登録する。 |
(2)
|
org.terasoluna.gfw.common.codelist.AbstractCodeList を継承する。今年と来年の年のリストを作る時、動的にシステム日付から算出して作成しているため、リロードは不要。
|
(3)
|
システム日付のDateクラスを作成する
org.terasoluna.gfw.common.date.DateFactory をインジェクトしている。DateFactory を利用して今年と来年の年を取得することができる。事前に、bean定義ファイルにDataFactory実装クラスを設定する必要がある。
|
(4)
|
asMap() メソッドをオーバライドして、今年と来年の年のリストを作成する。作成したいコードリスト毎に実装が異なる。
|
jspの実装例
<form:select path="mostRecentYear" items="${CL_YEAR}" /> <!-- (1) -->
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
items属性にコンポーネント登録した
"CL_YEAR" を ${} プレースホルダー で指定することで、該当のコードリストを取得することができる。 |
出力HTML
<select id="mostRecentYear" name="mostRecentYear">
<option value="2013">2013</option>
<option value="2014">2014</option>
</select>
出力画面
Note
リロード可能であるCodeListを独自カスタマイズする場合、スレッドセーフになるように実装すること。
5.14.4. Appendix¶
5.14.4.1. SimpleI18nCodeListのコードリスト設定方法¶
5.14.4.1.1. 行単位でLocal毎のjava.util.Map
(key=コード値, value=ラベル)を設定する¶
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CL_I18N_PRICE"
class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.i18n.SimpleI18nCodeList">
<property name="rows"> <!-- (1) -->
<util:map>
<entry key="en">
<util:map>
<entry key="0" value="unlimited" />
<entry key="10000" value="Less than $10,000" />
<entry key="20000" value="Less than $20,000" />
<entry key="30000" value="Less than $30,000" />
<entry key="40000" value="Less than $40,000" />
<entry key="50000" value="Less than $50,000" />
</util:map>
</entry>
<entry key="ja">
<util:map>
<entry key="0" value="上限なし" />
<entry key="10000" value="10,000円以下" />
<entry key="20000" value="20,000円以下" />
<entry key="30000" value="30,000円以下" />
<entry key="40000" value="40,000円以下" />
<entry key="50000" value="50,000円以下" />
</util:map>
</entry>
</util:map>
</property>
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
rowsプロパティに対して、”MapのMap”を設定する。外側のMapのkeyは
java.lang.Locale である。内側のMapのkeyはコード値、valueはロケールに対応したラベルである。
|
5.14.4.1.2. 列単位でコード値毎のjava.util.Map
(key=Locale, value=ラベル)を設定する¶
bean定義ファイル
- xxx-codelist.xml
<bean id="CL_I18N_PRICE"
class="org.terasoluna.gfw.common.codelist.i18n.SimpleI18nCodeList">
<property name="columns"> <!-- (1) -->
<util:map>
<entry key="0">
<util:map>
<entry key="en" value="unlimited" />
<entry key="ja" value="上限なし" />
</util:map>
</entry>
<entry key="10000">
<util:map>
<entry key="en" value="Less than $10,000" />
<entry key="ja" value="10,000円以下" />
</util:map>
</entry>
<entry key="20000">
<util:map>
<entry key="en" value="Less than $20,000" />
<entry key="ja" value="20,000円以下" />
</util:map>
</entry>
<entry key="30000">
<util:map>
<entry key="en" value="Less than $30,000" />
<entry key="ja" value="30,000円以下" />
</util:map>
</entry>
<entry key="40000">
<util:map>
<entry key="en" value="Less than $40,000" />
<entry key="ja" value="40,000円以下" />
</util:map>
</entry>
<entry key="50000">
<util:map>
<entry key="en" value="Less than $50,000" />
<entry key="ja" value="50,000円以下" />
</util:map>
</entry>
</util:map>
</property>
</bean>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
columnsプロパティに対して、”MapのMap”を設定する。外側のMapのkeyはコード値である。
内側のMapのkeyは
java.lang.Locale 、valueはロケールに対応したラベルである。 |