5.19. Tilesによる画面レイアウト

Caution

本バージョンの内容は既に古くなっています。最新のガイドラインはこちらからご参照ください。

5.19.1. Overview

ヘッダ、フッタ、サイドメニューといった共通的なレイアウトを持つWebアプリケーションを開発する場合に、全てのJSPに共通部分をコーディングすると、メンテナンスが煩雑になる。
例えば、ヘッダのデザインを修正する必要がある場合、全てのJSPに修正を加えなければならない。
JSPでの開発で多くの画面で同じレイアウトを使用する場合は、 Apache Tiles(以下、Tiles)の利用を推奨する。
理由は、以下3つの通りである。
  1. 設計者によるレイアウトの誤差をなくすこと
  2. 冗長なコードを減らすこと
  3. 大きなレイアウトの変更が容易になること
Tilesは、統一的な画面レイアウトの際に定義を行うことで、別々のJSPを組み合わせることができる。
その結果、各々のJSPファイルに、余計なコードを記述することがなくなるため、開発者の作業を楽にできる。
例えば、下記のようなレイアウト構成が複数の画面に存在する場合、
screen layout

Picture - Image of screen layout

Tilesを使用することにより、同じレイアウトの全ての画面でheaderやmenu、footerをincludeしてサイズを指定することなく、bodyの作成のみに集中することができる。
実際のJSPファイルは下記のようになる。
layout jsp

Picture - Image of layout jsp

よって、Tilesで画面レイアウトを設定した後は、業務に相当するJSPのみ(buisness.jsp)画面毎に作成すればよい。

Note

Tilesの適用をしない方がよい場合もある。例えば、エラー画面にTilesを使用するのは、以下の理由により推奨しない。

  • エラー画面表示中にTilesによるエラーが発生すると解析がしにくくなるため。(二重障害発生の場合)
  • web.xmlの<error-pages>タグで設定するJSPでは、必ずしも画面表示にTilesによるテンプレートが適用されないため。

5.19.2. How to use

5.19.2.1. pom.xmlの設定

TilesをMavenで使用する場合、以下のdependencyをpom.xmlに追加する必要がある。
<dependency>
    <groupId>org.terasoluna.gfw</groupId>
    <artifactId>terasoluna-gfw-recommended-web-dependencies</artifactId><!-- (1) -->
    <type>pom</type><!-- (2) -->
</dependency>
項番 説明
(1)
webに関連するライブラリ群が定義してあるterasoluna-gfw-recommended-web-dependenciesをdependencyに追加する。
(2)
terasoluna-gfw-recommended-web-dependenciesは依存関係が定義してあるpomファイルでしかないため、
<type>pom</type> の指定が必要である。

Note

pom.xmlは、以下のようにterasoluna-gfw-parentの設定がされている前提である。


<parent>
    <groupId>org.terasoluna.gfw</groupId>
    <artifactId>terasoluna-gfw-parent</artifactId>
    <version>x.y.z</version>
</parent>

そのため、terasoluna-gfw-recommended-web-dependenciesの <version> の指定は不要である。


5.19.2.2. Spring MVCとTilesの連携

Spring MVCとTilesを連携するには org.springframework.web.servlet.view.tiles3.TilesViewResolver を利用すればよい。
Spring MVCのControllerの実装(View名の返却)を変更する必要は無い。

設定方法について、以下に示す。

Beanの定義(ViewResolver、TilesConfigurer)

  • spring-mvc.xml
<mvc:view-resolvers>
    <mvc:tiles /> <!-- (1) -->
    <mvc:jsp prefix="/WEB-INF/views/" /> <!-- (2) -->
</mvc:view-resolvers>

<!-- (3) -->
<mvc:tiles-configurer>
    <mvc:definitions location="/WEB-INF/tiles/tiles-definitions.xml" />
</mvc:tiles-configurer>
項番 説明
(1)

Spring Framework 4.1から追加された<mvc:tiles>要素を使用して、TilesViewResolverを定義する。

<mvc:jsp>要素より上に定義することで、最初にTiles定義ファイル(tiles-definitions.xml)を参照してViewを解決するようにする。 Controllerから返却されたView名が、Tiles定義ファイル内のdefinition要素のname属性のパターンに合致する場合、TilesViewResolverによってViewが解決される。

(2)

Spring Framework 4.1から追加された<mvc:jsp>要素を使用して、JSP用のInternalResourceViewResolverを定義する。

<mvc:tiles>要素より下に定義することで、TilesViewResolverで解決できなかったView名のみ、JSP用のInternalResourceViewResolverを使用してViewを解決するようにする。 View名に対応するJSPファイルが、/WEB-INF/views/配下に存在する場合、JSP用のInternalResourceViewResolverによってViewが解決される。

(3)

Spring Framework 4.1から追加された<mvc:tiles-configurer>要素を使用して、Tiles定義ファイルを読み込む。

<mvc:definitions>要素のlocation属性に、Tiles定義ファイルを指定する。

Tip

<mvc:view-resolvers>要素はSpring Framework 4.1から追加されたXML要素である。 <mvc:view-resolvers>要素を使用すると、ViewResolverをシンプルに定義することが出来る。

従来通り<bean>要素を使用した場合の定義例を以下に示す。

<bean id="tilesViewResolver"
    class="org.springframework.web.servlet.view.tiles3.TilesViewResolver">
    <property name="order" value="1" />
</bean>

<bean id="tilesConfigurer"
    class="org.springframework.web.servlet.view.tiles3.TilesConfigurer">
    <property name="definitions">
        <list>
            <value>/WEB-INF/tiles/tiles-definitions.xml</value>
        </list>
    </property>
</bean>

<bean id="viewResolver"
    class="org.springframework.web.servlet.view.InternalResourceViewResolver">
    <property name="prefix" value="/WEB-INF/views/" />
    <property name="suffix" value=".jsp" />
    <property name="order" value="2" />
</bean>

orderプロパティに、InternalResourceViewResolverより小さい値を指定し、優先度を高くする。

Tilesの定義

  • tiles-definitions.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<!DOCTYPE tiles-definitions PUBLIC
   "-//Apache Software Foundation//DTD Tiles Configuration 3.0//EN"
   "http://tiles.apache.org/dtds/tiles-config_3_0.dtd"> <!-- (1) -->

<tiles-definitions>
    <definition name="layouts"
        template="/WEB-INF/views/layout/template.jsp"> <!-- (2) -->
        <put-attribute name="header"
            value="/WEB-INF/views/layout/header.jsp" /> <!-- (3) -->
        <put-attribute name="footer"
            value="/WEB-INF/views/layout/footer.jsp" /> <!-- (4) -->
    </definition>

    <definition name="*/*" extends="layouts"> <!-- (5) -->
        <put-attribute name="title" value="title.{1}.{2}" /> <!-- (6) -->
        <put-attribute name="body" value="/WEB-INF/views/{1}/{2}.jsp" /> <!-- (7) -->
    </definition>
</tiles-definitions>
項番 説明
(1)
tilesのdtdを定義する。
(2)
レイアウト構成の親定義。
template属性には、レイアウトを定義しているjspファイルを指定する。
(3)
headerを定義しているjspファイルを指定する。
(4)
footerを定義しているjspファイルを指定する。
(5)
描画のリクエストの際にnameのパターンと同じ場合に呼ばれるレイアウト定義。
extendsしている layouts定義も適用される。
(6)
タイトルを指定する。
valueはspring-mvcに取り込まれているpropertiesの中から取得する。(以下の説明では application-messages.propertiesに設定する。)
{1},{2}はリクエストの”*/*”の「*」の1つ目、2つ目に該当する。
(7)
bodyを定義しているjspファイルの置き場所について、{1}にリクエストパス、{2}にJSP名が一致するように設計する。
これにより、リクエストごとの定義を記述する手間を省くことができる。

Note

Tilesの適用をしたくない画面(エラー画面等)の場合、Tiles使用対象にならないようなファイル構成にする必要がある。 ブランクプロジェクトでは、エラー画面に InternalResourceViewResolverが使われるように(“*/*”形式にならないように)、 /WEB-INF/views/common/error/xxxError.jsp形式にしている。

  • application-messages.properties
title.staff.createForm = Create Staff Information

Note

メッセージプロパティファイルの記載方法については、 メッセージ管理 を参照されたい。

Tilesを設定したときのファイル構成を以下に示す。

  • tiles File Path
tiles file path

カスタムタグの設定

Tilesを使用するためにカスタムタグ(TLD)を設定する必要がある。

  • /WEB-INF/views/common/include.jsp
<%@ page session="false"%>
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/core" prefix="c"%>
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/fmt" prefix="fmt"%>
<%@ taglib uri="http://www.springframework.org/tags" prefix="spring"%>
<%@ taglib uri="http://www.springframework.org/tags/form" prefix="form"%>
<%@ taglib uri="http://www.springframework.org/security/tags" prefix="sec"%>
<%@ taglib uri="http://terasoluna.org/functions" prefix="f"%>
<%@ taglib uri="http://terasoluna.org/tags" prefix="t"%>
<%@ taglib uri="http://tiles.apache.org/tags-tiles" prefix="tiles"%> <!-- (1) -->
<%@ taglib uri="http://tiles.apache.org/tags-tiles-extras" prefix="tilesx"%> <!-- (2) -->
項番 説明
(1)
Tiles用のカスタムタグ(TLD)の定義を追加する。
(2)
Tiles-extras用のカスタムタグ(TLD)の定義を追加する。

Tilesのカスタムタグの詳細は、こちらを参照されたい。

Tip

version 2系では tiles taglib は一つであったが、version 3から tiles-extras taglib が追加された。
version 2系では tiles taglib で利用可能であった useAttribute tag がversion 3から tiles-extras taglib へ移動されているので、利用していた場合は注意すること。
変更例 ) <tiles:useAttribute> : version 2 -> <tilesx:useAttribute> : version 3
  • web.xml
<jsp-config>
    <jsp-property-group>
        <url-pattern>*.jsp</url-pattern>
        <el-ignored>false</el-ignored>
        <page-encoding>UTF-8</page-encoding>
        <scripting-invalid>false</scripting-invalid>
        <include-prelude>/WEB-INF/views/common/include.jsp</include-prelude> <!-- (1) -->
    </jsp-property-group>
</jsp-config>
項番 説明
(1)
web.xmlの設定で、jspファイル(~.jsp)を読み込む場合、事前にinclude.jspを読み込ませることができる。

Note

カスタムタグはtemplate.jspに設定しても問題は無いが、カスタムタグの定義はインクルード用の共通jspファイルに作成することを推奨する。 詳細は インクルード用の共通JSPの作成 を参照されたい。

レイアウト作成

レイアウトの枠となるjsp(template)と、レイアウトに埋め込むjspを作成する。

  • template.jsp
<!DOCTYPE html>
<!--[if lt IE 7]> <html class="no-js lt-ie9 lt-ie8 lt-ie7"> <![endif]-->
<!--[if IE 7]>    <html class="no-js lt-ie9 lt-ie8"> <![endif]-->
<!--[if IE 8]>    <html class="no-js lt-ie9"> <![endif]-->
<!--[if gt IE 8]><!-->
<html class="no-js">
<!--<![endif]-->
<head>
<meta charset="utf-8" />
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge,chrome=1" />
<meta name="viewport" content="width=device-width" />
<link rel="stylesheet"
    href="${pageContext.request.contextPath}/resources/app/css/styles.css"
    type="text/css" media="screen, projection">
<script type="text/javascript">

</script> <!-- (1) -->
<c:set var="titleKey"> <!-- (2) -->
    <tiles:insertAttribute name="title" ignore="true" />
</c:set>
<title><spring:message code="${titleKey}" text="Create Staff Information" /></title><!-- (3) -->
</head>
<body>
    <div id="header">
        <tiles:insertAttribute name="header" /> <!-- (4) -->
    </div>
    <div id="body">
        <tiles:insertAttribute name="body" /> <!-- (5) -->
    </div>
    <div id="footer">
        <tiles:insertAttribute name="footer" /> <!-- (6) -->
    </div>
</body>
</html>
項番 説明
(1)
共通的に記述する必要のある内容を(1)より上に記述する。
(2)
tiles-definitions.xmlの(6)で指定した title の値を取得し、 titleKey に設定する。
(3)
タイトルを設定する。
titleKey が取得できなかった際は、text属性で定義したタイトルを表示する。
(4)
tiles-definitions.xmlで定義した”header”を読み込む。
(5)
tiles-definitions.xmlで定義した”body”を読み込む。
(6)
tiles-definitions.xmlで定義した”footer”を読み込む。
  • header.jsp
<h1>
    <a href="${pageContext.request.contextPath}">Staff Management
        System</a>
</h1>
  • createForm.jsp(body部分の例)

    開発者は、headerやfooterの余分なソースを記述せずに、body部分のみに集中して記述できる。

<h2>Create Staff Information</h2>
<table>
    <tr>
        <td>Staff First Name</td>
        <td><input type="text" /></td>
    </tr>
    <tr>
        <td>Staff Family Name</td>
        <td><input type="text" /></td>
    </tr>
    <tr>
        <td rowspan="5">Staff Authorities</td>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="01" /> Staff
            Management</td>
    </tr>
    <tr>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="02" /> Master
            Management</td>
    </tr>
    <tr>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="03" /> Stock
            Management</td>
    </tr>
    <tr>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="04" /> Order
            Management</td>
    </tr>
    <tr>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="05" /> Show Shopping
            Management</td>
    </tr>
</table>

<input type="submit" value="cancel" />
<input type="submit" value="confirm" />
  • footer.jsp
<p style="text-align: center; background: #e5eCf9;">Copyright &copy;
    20XX CompanyName</p>

Controller作成

Controllerを作成するとき、リクエストが <contextPath>/staff/create?form の場合、 Controllerからのリターンが”staff/createForm”となるように設定する。

  • StaffCreateController.java
@RequestMapping(value = "create", method = RequestMethod.GET, params = "form")
public String createForm() {
    return "staff/createForm"; // (1)
}
項番 説明
(1)
staffが{1}、createFormが{2}となり、propertiesからタイトル名を取得し、JSPを特定する。

画面描画

リクエストに <contextPath>/staff/create?form が呼ばれると、 以下のようにTilesがレイアウトを構築して画面描画を行う。

<definition name="layouts"
    template="/WEB-INF/views/layout/template.jsp"> <!-- (1) -->
    <put-attribute name="header"
        value="/WEB-INF/views/layout/header.jsp" /> <!-- (2) -->
    <put-attribute name="footer"
        value="/WEB-INF/views/layout/footer.jsp" /> <!-- (3) -->
</definition>

<definition name="*/*" extends="layouts">
  <put-attribute name="title" value="title.{1}.{2}" /> <!-- (4) -->
  <put-attribute name="body"
    value="/WEB-INF/views/{1}/{2}.jsp" /> <!-- (5) -->
</definition>
項番 説明
(1)
リクエストの時、親レイアウトである layouts が呼ばれ、テンプレートが /WEB-INF/views/layout/template.jspに設定される。
(2)
テンプレート /WEB-INF/views/layout/template.jsp内に存在する header に WEB-INF/views/layout/header.jspが設定される。
(3)
テンプレート /WEB-INF/views/layout/template.jsp内に存在する footer に /WEB-INF/views/layout/footer.jspが設定される。
(4)
staffが{1}、createFormが{2}となり、spring-mvcに取り込まれているpropertiesから title.staff.createForm をkeyにvalueを取得する。
(5)
staffが{1}、createFormが{2}となり、テンプレート/WEB-INF/views/layout/template.jsp内に存在する body に/WEB-INF/views/staff/createForm.jspが設定される。

結果として上記のtemplate.jspに、header.jsp、createForm.jsp、footer.jspが組み合わされた方法でブラウザに出力される。

tiles result

5.19.3. How to extend

5.19.3.1. 複数レイアウトを設定する場合

実際に業務アプリケーションを作成する場合、業務内容によって表示レイアウトを分けたい場合がある。
今回は、スタッフ検索機能の場合、メニューを画面の左側に出す要望があると想定する。
その設定方法について、 How to use をベースに以下に示す。

Tilesの定義

  • tiles-definitions.xml
 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
 <!DOCTYPE tiles-definitions PUBLIC
    "-//Apache Software Foundation//DTD Tiles Configuration 3.0//EN"
    "http://tiles.apache.org/dtds/tiles-config_3_0.dtd">

 <tiles-definitions>
     <definition name="layoutsOfSearch"
         template="/WEB-INF/views/layout/templateSearch.jsp"> <!-- (1) -->
         <put-attribute name="header"
             value="/WEB-INF/views/layout/header.jsp" />
         <put-attribute name="menu"
             value="/WEB-INF/views/layout/menu.jsp" />
         <put-attribute name="footer"
             value="/WEB-INF/views/layout/footer.jsp" />
     </definition>

     <definition name="*/search*" extends="layoutsOfSearch"> <!-- (2) -->
         <put-attribute name="title" value="title.{1}.search{2}" /> <!-- (3) -->
         <put-attribute name="body" value="/WEB-INF/views/{1}/search{2}.jsp" /> <!-- (4) -->
     </definition>

     <definition name="layouts"
         template="/WEB-INF/views/layout/template.jsp">
         <put-attribute name="header"
             value="/WEB-INF/views/layout/header.jsp" />
         <put-attribute name="footer"
             value="/WEB-INF/views/layout/footer.jsp" />
     </definition>

     <definition name="*/*" extends="layouts">
         <put-attribute name="title" value="title.{1}.{2}" />
         <put-attribute name="body" value="/WEB-INF/views/{1}/{2}.jsp" />
     </definition>
 </tiles-definitions>
項番 説明
(1)
今回追加するレイアウト構成の親定義。
別のレイアウトを使用する場合、difinitionタグのname属性について、既存のレイアウト定義”layouts”と重複しないようにする。
(2)
今回追加するレイアウトについて、描画のリクエストの際にnameのパターンと同じ場合に呼ばれるレイアウト定義。
リクエストが<contextPath>/*/search*に該当する場合、このレイアウト定義が読み込まれる。
extendsしている レイアウト定義”layoutsOfSearch”も適用される。
(3)
今回追加するレイアウトで使用するタイトルを指定する。
valueはspring-mvcに取り込まれているpropertiesの中から取得する。(以下の説明では application-messages.propertiesに設定する。)
{1}はリクエストの”*/search*”の「*」の1つ目。
{2}はリクエストの”*/search*”の”search*”に該当する為、先頭が”search”で始まる必要がある。
(4)
bodyを定義しているjspファイルの置き場所について、{1}にリクエストパス、{2}に先頭に”search”を含んだJSPファイル名が一致するように設計する。
JSPファイルの置き場所の構成によってvalue属性の値を変更する必要がある。

Note

リクエストがdefinitionタグのname属性のパターンに複数該当する場合、上から順に確認し、1番最初に該当するパターンが採用される。 上記の場合、スタッフ検索画面へのリクエストが複数パターンに該当するため、1番上にレイアウト定義している。

  • application-messages.properties
title.staff.createForm = Create Staff Information
title.staff.searchStaff = Search Staff Information # (1)
項番 説明
(1)
今回追加するメッセージ。
“staff”はリクエストの”*/search*”の「*」の1つ目。
“searchStaff”はリクエストの”*/search*”の”search*”に該当する為、先頭が”search”で始まる必要がある。

レイアウト作成

レイアウトの枠となるjsp(template)と、レイアウトに埋め込むjspを作成する。

  • templateSearch.jsp
<!DOCTYPE html>
<!--[if lt IE 7]> <html class="no-js lt-ie9 lt-ie8 lt-ie7"> <![endif]-->
<!--[if IE 7]>    <html class="no-js lt-ie9 lt-ie8"> <![endif]-->
<!--[if IE 8]>    <html class="no-js lt-ie9"> <![endif]-->
<!--[if gt IE 8]><!-->
<html class="no-js">
<!--<![endif]-->
<head>
<meta charset="utf-8" />
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge,chrome=1" />
<meta name="viewport" content="width=device-width" />
<link rel="stylesheet"
    href="${pageContext.request.contextPath}/resources/app/css/styles.css"
    type="text/css" media="screen, projection">
<script type="text/javascript">

</script>
<c:set var="titleKey">
    <tiles:insertAttribute name="title" ignore="true" />
</c:set>
<title><spring:message code="${titleKey}" text="Search Staff Information" /></title>
</head>
<body>
    <div id="header">
        <tiles:insertAttribute name="header" />
    </div>
    <div id="menu">
        <tiles:insertAttribute name="menu" /> <!-- (1) -->
    </div>
    <div id="body">
        <tiles:insertAttribute name="body" />
    </div>
    <div id="footer">
        <tiles:insertAttribute name="footer" />
    </div>
</body>
</html>
項番 説明
(1)
tiles-definitions.xmlで定義した”menu”を読み込む。
それ以外は How to use と同じ
  • styles.css
div#menu { /* (1) */
    float: left;
    width: 20%;
}

div#searchBody { /* (2) */
    float: right;
    width: 80%;
}

div#footer { /* (3) */
    clear: both;
}
項番 説明
(1)
menu部分のstyleを設定する。
ここでは、float:leftでメニュー画面を左側に寄せて、width:20%で横幅2割で表示をするようにしている。
(2)
body部分のstyleを設定する。
ここでは、float:rightで業務画面を右側に寄せて、width:80%で横幅8割で表示をするようにしている。
名前をsearchBodyにしているのは、既存のレイアウトと名前が重複することにより、既存のレイアウトのstyleに影響を与えないためである。
(3)
footer部分のstyleを設定する。
上記menu部分とbody部分のfloatの効果を初期化している。これにより、menu部分とbody部分の下に表示するようにしている。
<table>
    <tr>
        <td><a href="${pageContext.request.contextPath}/staff/create?form">Create Staff Information</a></td>
    </tr>
    <tr>
        <td><a href="${pageContext.request.contextPath}/staff/search">Search Staff Information</a></td>
    </tr>
</table>
  • searchStaff.jsp(body部分の例)
<h2>Search Staff Information</h2>
<table>
    <tr>
        <td>Staff First Name</td>
        <td><input type="text" /></td>
    </tr>
    <tr>
        <td>Staff Family Name</td>
        <td><input type="text" /></td>
    </tr>
    <tr>
        <td rowspan="5">Staff Authorities</td>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="01" /> Staff
            Management</td>
    </tr>
    <tr>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="02" /> Master
            Management</td>
    </tr>
    <tr>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="03" /> Stock
            Management</td>
    </tr>
    <tr>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="04" /> Order
            Management</td>
    </tr>
    <tr>
        <td><input type="checkbox" name="sa" value="05" /> Show Shopping
            Management</td>
    </tr>
</table>

<input type="submit" value="Search" />

Controller作成

Controllerを作成するとき、リクエストが <contextPath>/staff/search の場合、 Controllerからのリターンが”staff/searchStaff”となるように設定する。

  • StaffSearchController.java
@RequestMapping(value = "search", method = RequestMethod.GET)
public String createForm() {
    return "staff/searchStaff"; // (1)
}
項番 説明
(1)
staffが{1}、searchStaffが{2}となり、propertiesからタイトル名を取得し、JSPを特定する。

画面描画

リクエストに <contextPath>/staff/search が呼ばれると、 以下のように別のレイアウトを構築して画面描画を行う。

<definition name="layoutsOfSearch"
    template="/WEB-INF/views/layout/templateSearch.jsp"> <!-- (1) -->
    <put-attribute name="header"
        value="/WEB-INF/views/layout/header.jsp" /> <!-- (2) -->
    <put-attribute name="menu"
        value="/WEB-INF/views/layout/menu.jsp" /> <!-- (3) -->
    <put-attribute name="footer"
        value="/WEB-INF/views/layout/footer.jsp" /> <!-- (4) -->
</definition>

<definition name="*/search*" extends="layoutsOfSearch"> <!-- (5) -->
    <put-attribute name="title" value="title.{1}.search{2}" /> <!-- (6) -->
    <put-attribute name="body" value="/WEB-INF/views/{1}/search{2}.jsp" /> <!-- (7) -->
</definition>
項番 説明
(1)
該当するリクエストの時、親レイアウトであるlayoutsOfSearchが呼ばれ、テンプレートが /WEB-INF/views/layout/templateSearch.jspに設定される。
(2)
テンプレート /WEB-INF/views/layout/templateSearch.jsp内に存在する header に WEB-INF/views/layout/header.jspが設定される。
(3)
テンプレート /WEB-INF/views/layout/templateSearch.jsp内に存在する menu に /WEB-INF/views/layout/menu.jspが設定される。
(4)
テンプレート /WEB-INF/views/layout/templateSearch.jsp内に存在する footer に /WEB-INF/views/layout/footer.jspが設定される。
(5)
リクエストが<contextPath>/*/search*に該当する場合、このレイアウト定義が読み込まれる。
その時、親レイアウトである”layoutsOfSearch”も読み込まれる。
(6)
staffが{1}、searchStaffが”search{2}”となり、spring-mvcに取り込まれているpropertiesから title.staff.searchStaff をkeyにvalueを取得する。
(7)
staffが{1}、searchStaffが”search{2}”となり、テンプレート/WEB-INF/views/layout/templateSearch.jsp内に存在する body に/WEB-INF/views/staff/searchStaff.jspが設定される。

結果として上記のtemplateSearch.jspに、header.jsp、menu.jsp、searchStaff.jsp、footer.jspが組み合わされた方法でブラウザに出力される。

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